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大学組織を理解する(チャプター5)

講師:中島 英博(立命館大学)
実施日:2022.09.10 全63分 視聴数:167回

講義の概要

学内に意図したほど成果が上がらない部署があった場合、その部署を改組したりメンバーを入れ替えたりすれば、成果が上がるようになるでしょうか?こう問うと、否定する答えが聞かれますが、現実には多くの大学でそうした改組が行われています。大学組織を複数の視点から理解し、どのようにすれば成果が上がる組織をつくれるのかを考えます。

チャプター5:視点2 動機づけと集団形成による統合(2)

チャプター5では、組織の有効性を高めていく方法を「人間関係」という視点から検討しています。
潜在的な問題を見つけ解決する方法を考えるのが大学職員の仕事です。キャリア初期では、時間スパンの長いルーチン業務を繰り返し、キャリア中期では、設置申請など短期間で複雑な解決策や意思決定を求められる仕事に直面します。非段階的で試行錯誤的な学習が求められる大学職員の仕事には、人間関係に注目した動機づけが重要です。
人間関係を変えることで成果を高める方法の一つが、会議の進め方の変更です。具体的には、①早めに集まり、終了後はなるべく残る、②出席者は少人数に、大きい会議は分割して小会議に、③会議冒頭では近況など個人的なことを話す、④反対意見を言う役割の人を指名、⑤メンバー外の人の意見を聞いてくる宿題を出す、といった取り組みが有効です。

カテゴリ: マネジメント力形成