2020年度 PDセミナー

PDセミナーは、大学教職員の専門性開発に必要な4領域「高等教育のリテラシー(コード:L)」「専門教育での指導力(コード:S)」「学生支援力(コード:W)」「マネジメント力(コード:M)」を設定し、キャリア別プログラムにおいて開発されたセミナーやワークショップを含め、専門性開発(Professional Development: PD)のための各種PDセミナーを提供しています。受講料は無料です。各々のニーズに併せて受講してください。

シリーズ別セミナー

高等教育のリテラシー(コード:L)

1アカデミックリーダーのためのインストラクショナルデザイン

  • 開催日時:

    8月30日(日) 14:00-17:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    インストラクショナルデザインとは、学習ニーズの分析とシステマティックな授業の設計を行うことです。本セミナーでは、ワークショップを通して、より良い学習の環境を総合的にデザインすることを目指し、人はいかに学ぶか、学習とは何かという問題の解決の糸口となるであろうインストラクショナルデザインの基礎的知識を学びます。

  • 講 師:

    鈴木 克明(熊本大学 教授)

2世界の高等教育政策

  • 開催日:

    9月19日(土) 14:00-16:00    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    20世紀末から社会のグローバル化が本格化し、ヒト・モノ・情報が軽々と国境を越えるようになるにつれ、高等教育がグローバル化する一方、リージョナル化も同時に進行しています。留学生数の拡大や世界大学ランキングのインパクトが世界的に影響力を増す一方、各地域で高等教育の政策や枠組みを調和させようとする動きが始まっています。本セミナーでは、東北大学の杉本和弘教授を講師に、「グローバル・ガバナンス」「リージョナル・ガバナンス」の観点から世界の高等教育政策動向を概観し、今後の日本の高等教育への示唆を議論します。

  • 講 師:

    杉本 和弘(東北大学 教授)

3 第32回東北大学高等教育フォーラム 大学入試を設計する―「大学入試研究」の必要性とその役割―

  • 開催日:

    9月23日(水) 13:00-17:00

  • 概 要:

    令和3年度(2021年度)入試に導入が予定されている新しい入試制度が実施直前になって大きく方向転換した。現状,各大学はその対応に追われている。激変する状況をどう分析して変化を予測し,どのような制約条件の下で何を重視すべきか。適切な決断を下して実行に移すには確たる根拠(エビデンス)が必要となる。内部に専門的かつ実践的に「入試研究」を行う機能を持つか否かで,大学の決断が大きく左右される局面が到来している。
    各大学に入学者選抜を研究する部署を設置し,個別大学がそれぞれ研究に基づく最適な入試戦略を描いていくことは,かつての文部省の戦後大学政策で構想されてきた形であった。2000年代にAO入試が拡大し,アドミッションセンターが設置されていった時期は,各大学が入試研究の機能を保有する入試戦略本部を立ち上げる好機でもあった。平成11年度(1999年度)にAO入試を専管する組織として設置された東北大学アドミッションセンターは,組織形態と役割を少しずつ変えながら20年以上に渡って個別大学の立場から入試研究を行い,成果を蓄積してきた。高大接続改革に対する独自の対応も従来から積み上げた成果に加え,たゆまぬ情報収集と分析を行い,それを基に学内での議論を積み上げた結果として現れたものである。
    本フォーラムでは個別大学における「入試研究」を主題とする。基調講演は東北大学入試センター所属の教授2名が務める。アドミッションセンター発足当時から東北大学の入試に携わってきた倉元直樹教授が,主として文部省の構想と個別大学における大学入試研究のイメージについて概説する。それを受けて,高大接続改革に対して東北大学が取ってきた対応の根拠について,宮本友弘教授が具体的に解説を加える。東北大学の対応で最も重視されたのは「東北大学志望の受験生保護」という観点であった。
    基調講演に加えて,全国的にユニークな「新フンボルト入試」を立ち上げて軌道に乗せたお茶の水女子大学の安成英樹教授の現状報告と高校側の視点から見た入試研究に関する話題提供を予定している。
    以上の各講演と報告を受け,フロアからの意見を交えて討論を行い,そこから良好な高大接続関係の構築における入試研究の役割と今後の展望を描くことを試みる。
    ※新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、来場参加とオンライン参加の2種類の参加形態が選択可能です。

  • 講 師:

    倉元 直樹(東北大学 教授)
    宮本 友弘(東北大学 教授)
    安成 英樹(お茶の水女子大学 教授)
    笠井 敦司(青森県立青森高等学校 教諭)
    杉山 剛士(武蔵高等学校中学 校長)

4高大接続と大学入試改革

  • 開催日:

    10月10日(土) 14:00-16:00    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    2020 年度からセンター試験に替わる新テスト、英語 4 技能テストの導入、多面的・総合的評価を取り入れた個別大学試験など、大学入試制度は大きく変わります。従来型の知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力がより重視され、日本の教育全体において学力観や教育方法の抜本的見直しが求められています。高大接続の観点からも、新しい入試制度について、大学はどのように動いていかなくてはならないのか、具体的な方法や課題について考えます。

  • 講 師:

    宮本 友弘(東北大学 教授)

5令和2年度IDE大学セミナー「大学教育の新常態? ―オンライン授業の経験は、持続的変化をもたらすか―」

  • 開催日:

    11月16日(月) 14:00‐16:30    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

     オンライン遠隔教育だけで学位取得できる大学院を運営してきた実践及び日本を代表する教育・学習設計の専門家としての知見に基づく基調講演、大学を挙げての授業オンライン化の取組経験を踏まえて今後を展望する事例報告、大学教育のカリキュラムマネジメントの視点からの指定討論の後、総括討議で大学教育の新常態へのデジタル・トランスフォーメーション(DX)について議論を掘り下げます。

  • 講 師:

    鈴木 克明(熊本大学 教授システム学研究センター長、教授、日本教育工学会 会長)、稲垣 忠(東北学院大学 文学部 教授、学長特別補佐)、杉谷 祐美子(青山学院大学 教育人間科学部 教授、青山スタンダード教育機構 副機構長)

専門教育指導力(コード:S)

1実務家教員の育成にいかに取り組むか-教育・雇用一体改革の視点から-

  • 開催日:

    5月21日(木) 15:00-17:00   ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    学びと社会の繋がりを見える化し、学生の大学教育への動機付けを高めるとともに、リカレント教育へ社会人を惹き付ける上で、産学連携教育と実務家教員への期待は大きい。「大学生は勉強しない」という日本の常識(世界の非常識)や「世界で一番学ばないといわれる日本の社会人」の現状から、学生も社会人も学び続けチャレンジし続ける社会へ変革する教育・雇用一体改革の一環として、実務家教員の育成に向けた取組と課題を論じる。

  • 講 師:

    大森 不二雄(東北大学 教授)

  • 主 催:

    名古屋大学高等教育研究センター

  • 共 催:

    東北大学高等教養教育・学生支援機構

2 リカレント教育の今、そしてコロナ後に果たすべき大学の役割

  • 開催日:

    7月4日(土) 13:00-15:00    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    人生100年時代や知識基盤社会の到来、働き方の変化、さらに18歳人口の減少という大学が突き付けられている環境変化を受けて、近年注目されるようになったリカレント教育。一方で、大学のキャンパス内での社会人の姿はまだまだ少数派。本セミナーでは、その要因や社会人学習者の実態、大学の現状についての情報提供を受け、今、そして「コロナ後」に大学が果たすべき役割とその可能性を講師・参加者全員で議論します。

  • 講 師:

    乾 喜一郎(白百合女子大学 非常勤講師)

学生支援力(コード:W)

マネジメント力(コード:M)

1 大学におけるリスクマネジメントと広報活動

  • 開催日:

    7月23日(木祝) 14:00‐16:00    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    近年、大学の不祥事を伝える報道が増えています。研究不正や入試を取り巻く問題、教職員や学生の問題行動、また組織ガバナンスの機能不全など、社会的信用を失墜しかねない事件は、大学名とともに大々的に報道され、社会にネガティブな影響を与えます。不祥事対策として、大学にはどのような仕組みが必要であり、社会に対してどのような対応をとるべきでしょうか。本セミナーでは、広報活動の観点も含め、大学に必要なリスクマネジメントのあり方について学びます。

  • 講 師:

    駒橋 恵子(東京経済大学 教授)

2 大学と資産運用

  • 開催日:

    11月28日(土) 14:00‐15:30    ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

  • 概 要:

    近年、大学の資産運用に注目が集まっています。大学の資産運用といえば、すぐさまハーバードやイェール等のような、巨額な運用資産を持ち、運用パフォーマンスも良好な米国大学を思い浮かべる方々が多いかと思われます。しかし、日本の大学は、単に米国大学の資産運用の姿を追いかけていけばよいのでしょうか。現在の米国大学の資産運用の枠組みを形成してきたフィデューシャリーの概念を軸に、その歴史を基礎的かつ多様な観点から検討した上で、今後の日本の大学経営における資産運用のあるべき姿について考えていきます。

  • 講 師:

    川崎 成一(一般社団法人国立大学協会 政策研究所 特別研究員)