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日本の博士人材養成の現状と課題(チャプター5)

講師:川村 真理(文部科学省 科学技術・学術政策研究所)
実施日:2023.05.13 全53分 視聴数:59回

講義の概要

日本における博士課程入学者数は、2003年度にピークをむかえましたが、以後は減少しています。また博士号取得者についても主要先進国の中で低位の傾向にあります。博士人材には社会のあらゆる方面での活躍が期待されていますが、今後の日本の博士人材養成はどのような点に注視すべきなのか、修士・博士人材等の全国調査に従事された経験をもとにご講演いただきます。

チャプター5:アメリカにおける博士人材養成施策(2)

チャプター5では、チャプター4に引き続き、博士人材を大量に輩出しているアメリカでの博士人材養成の施策を検討しています。
UCのGSI(Graduate Student Instructor)の職務内容は主に5つに分かれており、それぞれ業務や責任の範囲が定められています。最も上級に位置する准講師は、独立した教員としてコース全体の指導を行うことができ、40〜60万円程度の月給を得ることができます。ASEとして雇用されるための教育訓練制度が各種設けられているほか、UCにおいては大学院生講師のためのラーニングセンターも設置されています。オハイオ州立大学の調査では、大学院生を教育に参加させる効果について、経済的側面のみならず教育の質においても学部生、大学院生双方にとって効果のある可能性が示されています。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成