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学士課程教育における日本語リテラシーを考える(チャプター6)

講師:滝浦 真人(放送大学)
実施日:2022.04.23 全78分 視聴数:112回

講義の概要

現在多くの大学では、初年次教育や基礎ゼミナールのなかで、レポートや論文の書き方が指導されています。大学生が日本語で読み・書き・考えるスキルを身につけることは、現在の学士課程教育における重要な教育目標の一つであるといえるでしょう。「知る・読む・考える」ことに習熟しながら「書く」ことを学ぶ意義や面白さについて考えます。

チャプター6:4.思考と文章:「パラグラフ・ライティング」とは何?

チャプター6では、日本語における「段落」と英語などにおける「パラグラフ」の考え方の違いを検討し、「パラグラフ・ライティング」の重要性を主張しています。
英語などにおける「パラグラフ」は、内容的な一つのまとまりを形式的にも一つのまとまりとして表したもので、一般的に日本語の「段落」よりも文章は長くなります。つまり形式よりも中身についての考え方に重きを置いているわけです。
問題の分割が適切であれば、小部分は十分簡潔な問いと答えからなるはず。この分割した小部分が、論文の最小単位となり、最小単位間の論理的なつながりもできていることでしょう。問題を最適に分割した最小単位が「パラグラフ」であり、「パラグラフ・ライティング」は科学にとって、考察の方法そのものなのです。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成