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「学問としての教育学」と教育の未来〜学び/公教育の構造転換に向けて〜(チャプター7)

講師:苫野 一徳(熊本大学)
実施日:2022.10.22 全82分 視聴数:124回

講義の概要

「よい」教育とは何か?教育学はいかに「科学」たりうるか?さまざまな現場に「役に立つ」実践理論や方法をいかに開発しうるか?これらの問いに力強く答え抜く教育学の構想を土台に、これからの教育の構想を具体的に考えていく。

チャプター7:実践部門のメタ理論

チャプター7では、どうすれば役に立つ実践理論や方法を作り出すことができるのか、実践部門のメタ理論について検討しています。
実践の場の根本問題のひとつに、教育現場に役立つ実践理論や方法はどうすれば開発できるのかというものがあります。まず大事なのは「公教育=教育学の構想指針原理」に則っているかという点です。また、絶対に正しい実践的な方法というものはないだけに、「実証部門」や「実践部門」の研究知見を、アナロジーに基づく一般化を通して目的-状況相関的な実践理論・方法として開発することが求められます。多くの優れた実践者は、無自覚のうちにアブダクション(飛躍的推論)によって大きな命題を見つけ出していることがあります。ここで研究者と協力し、本当にそう言えるのかを試していくことによって実践理論や方法を編み出していくことができます。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成