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「学問としての教育学」と教育の未来〜学び/公教育の構造転換に向けて〜(チャプター8)

講師:苫野 一徳(熊本大学)
実施日:2022.10.22 全82分 視聴数:121回

講義の概要

「よい」教育とは何か?教育学はいかに「科学」たりうるか?さまざまな現場に「役に立つ」実践理論や方法をいかに開発しうるか?これらの問いに力強く答え抜く教育学の構想を土台に、これからの教育の構想を具体的に考えていく。

チャプター8:学び/公教育の構造転換について

チャプター8では、学びの構造転換、公教育の構造転換について、さまざまな実践を交えながら検討を行なっています。
落ちこぼれ・吹きこぼれ、同調圧力、空気を読み合う人間関係などによって苦しんでいる子どもたち、そして先生や保護者が多くいますが、これらの問題の本質は、みんなで同じことを同じペースで同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、出来合いの答えを勉強するベルトコンベヤー型のシステムにあると考えます。学びのあり方を構造転換し、ひいては公教育の構造転換をはからなければなりません。そこには、①学びの個別化・協同化・プロジェクト化の融合、②自分たちの学校は自分たちでつくる、③多様性がもっとごちゃまぜのラーニングセンターへ、という3つの柱があります。「教える」プロではないけれど「探究」のプロではある大学教員にとって、「個別化・協同化・プロジェクト化の融合」は親和性の高い試みです。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成