豪州首相日本対象教育支援プログラム―教育交流支援プログラム―に当センターが採択されました

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  • |2012年1月19日/AM 11:31

豪州首相日本対象教育支援プログラム―教育交流支援プログラム―への採択について

 

このたび,東北大学
高等教育開発推進センターがメルボルン大学
高等教育研究センター(The University of Melbourne, Centre for the Study of Higher
Education)と共同で申請した教育交流計画が豪州首相日本対象教育支援プログラムに採択されました。

 

【豪州首相日本対象教育支援プログラムの概要】

 豪州首相日本対象教育支援プログラムは,東日本大震災を受け,オーストラリア政府が日豪間の教育交流を支援することを目的に設立されました。2011年4月のジュリア・ギラード豪首相の来日時の声明に基づき,被災地における教育復興とさらなる発展に向けた支援,および日豪間の教育機関のさらなる連携強化を目標としています。このために本プログラムでは,上記の目的に貢献する交流活動に対して資金援助を行い,両国の研究者等の相互短期交流の機会を提供します。本プログラムは,オーストラリア政府がオーストラリア政府国際教育機構(AEI)を通して,日本の文部科学省所轄法人の財団法人日本国際教育支援協会(JEES)と連携して運営されています。

 

【メルボルン大学との共同申請内容】

 東北大学 高等教育開発推進センターでは,かねてから研究・教育において協力関係にあったメルボルン大学
高等教育研究センターと共同で,以下の教育交流を2012年に実施します。

「高等教育における質の向上:東北地方の大学教員・院生のための専門性開発プログラム」

1. 優れた教授学習のためのファカルティ・ディベロップメント(FD)に関する教育交流

大学教員の資質開発に関して卓越したプログラムを有するメルボルン大学から専門スタッフを招いてFDセミナーを開催するとともに,メルボルン大学への訪問による調査研究を実施する。本セミナーでは,大学教員や大学院生を対象とし,優れた教育の取組み,カリキュラムデザイン,学習評価等について議論する。また,セミナーは,東北大学だけでなく,東北地方の他大学でも開催することとし,東北地域全体の高等教育に貢献しうるものとする。

2. 多文化環境における教授学習に関する教育交流

多くの留学生が在籍するメルボルン大学の専門スタッフを招き,多文化環境における授業実践,さらには授業外の支援体制についてのFDプログラムを実施する。震災時に改めて留学生への対応や配慮の在り方が強く認識されたことを受け,G30担当者らを交え,教職員のさらなる異文化理解,国際化の推進に資するものとする。